携帯メール発:『ブログメール』〜日常から災害時にも対応
災害発生時(地震、津波、台風)の緊急時情報配信をインターネット利用で、携帯電話、パソコン、ファクス(OP)に 文字
情報、写真 を配信するのが『ブログメール』です。
背景:現状と対応
特定対象と連絡網
・電話連絡網:関係部署では順送りで電話をかけるため土日祭日、不在などで情報の未達がある。
・ファクス連絡網:不在や電話中で未達のケースがある。
・パソコンメール:ウイルスチェックで遅れたり、アドレス変更、携帯転送など未達がある。
・無線電話・放送・携帯メールではそれぞれに満足が得られない。
システムの開発経緯
いつから
平成14年10月から社内における報告、連絡、相談システムとしてインターネット利用による『掲示板システム』を採用し、
2年半の社内実施してまいりました。理由は、年間100日を越える出張が常時3人で、報連相を出先から知る手段として検討し
て制作したものです。
パソコンからインターネットの指定アドレスを立ち上げ、掲示板に書き込むと時系列に掲示板に掲載され、同時に登録した携帯
電話アドレスに配信するものです。このためパソコンから掲示板を見ることでいつでも内容確認が出来、携帯電話への配信により、
出先でも報告、連絡、相談を見ることができます。
掲示板システムから災害対応へ
『ブログメール』は日常的には報告・連絡・相談に利用して、災害時など緊急情報をする「報連相サービス」を第1世代の『緊急
配信サービス』へ、
「携帯電話からメール配信で、掲示板投稿を可能にした双方向」が第2世代の『報連相サービス』に、このシステムに「写真の送
受信」を付加したのが『災害時 緊急配信サービス』です。
ソフトからASPサービスへ
『e会議システム』としてソフト販売した場合は開発費より販売経費の方が多く売り上げ不振となります。インフラ(社会基盤)
として地域・組織・団体・階層・部門別などの普及を優先することで、多くの利用を低料金のASPサービスで行います。
| ASPサービス | ソフト |
料金・価格 | 低料金 | 高額(数百万円) |
バージョンアップ | 最新版を無償提供 | 買い替え |
開発費負担 | なし | 最新ソフト購入 |
携帯メールを優先
・人口普及率約70%の携帯電話を利用します。
・登録アドレスに送信するのでいたずらメールは少ない。
・携帯メール:メールサーバーは「先入れ先出し法」を採用、メールが貯まることが少ない傾向。
・メール問い合わせ機能:最新情報を確認
・PCメールサーバーは保存機能やウイルスチェックなどから貯まる傾向
主な特徴
@携帯電話、パソコンからタイトル発信できる
Aメール送信で掲示板に投稿できる(HPも可)
B写真(30万画素、100万画素、200万画素)を添付ファイルで送信
C携帯電話からホームページを呼び出し掲示板が閲覧できる
D同時に300人が利用できる
E目的別によりオプションに対応します
業務の流れ
PC掲示板投稿 → 掲示板掲載&携帯配信 → 携帯受信→ 携帯送信 → 掲示板投稿 → 携帯配信
|
ブログメール:VGA | ブログメール:SVGA | ブログメール:UXGA |
タイトル発信 |
パソコン、携帯電話 | パソコン、携帯電話 | パソコン、携帯電話 |
アドレス数 |
100 | 100 | 100 |
タイトル数 |
1 | 1 | 1 |
記事数 |
200入 | 200 | 200 |
写真数 |
200入 | 200 | 200 |
画素数 |
30万画素 | 100万画素 | 200万画素 |
記事、写真 |
自動消去 | 自動消去 | 自動消去 |
送信:投稿 |
携帯、PC | 携帯、PC | 携帯、PC |
自動配信 |
携帯、PC | 携帯、PC | 携帯、PC |
閲覧 |
携帯、PC | 携帯、PC | 携帯、PC |
書込み |
携帯、PC | 携帯、PC | 携帯、PC |
月額料金 |
15,750円 | 23,100円 | 42,000円 |
FAX |
NTTと契約:1通25円〜(受注専用時に使用) |
利用法 | パソコン(携帯) | 携帯 |
@ タイトルを書く
A あて先とアドレス登録
B 内容を投稿、送信ボタンを押す
C 掲示板に表示され、登録アドレスに送信
F ブログ:更新ボタンで最新になる |
D 返信を写真添付して送信
E 瞬時に、確認メールが届く |
Q&A | セキュリティ
対応可能なサイズ
バージョンアップ
|
認証番号と暗証番号を利用
携帯電話のメモリに制限があります
無償で行います
|
問い合わせ | 昭和企画 広報担当:榎本和男
|
事例1〜災害への応用〜
中越大震災、福岡西方沖地震などの教訓
中越大震災の発生:2004年10月23日金曜日の午後5時56分頃、福岡県西方沖地震:2004年3月20日午前10時53分頃、
東京地震:2005年7月23日午後4時35分頃、宮城地震:2005年8月16日午前11時46分頃でした。
共通事項
@休日又は休日の始まった時刻〜情報発信者が不在
A停電〜電話設備、電灯、無線が使用不能
B電話不通〜交換機が使用不能
C断水〜停電のため無停電装置に依存
D道路寸断〜道路不通ヶ所の確認と情報伝達が不能
E鉄道不通〜停電、線路破壊などで不能
F家屋破壊〜
情報伝達〜現場写真と状況報告
最も恐れたのは「情報伝達手段の寸断」でした。現場写真と状況報告を一元的に、関係者が共有することが出来ず、判断に
遅れが生じました。しかし、このときに有効だったのは唯一、携帯メールでした。
携帯電話のeメールによる写真と状況報告が大きな役割を果たしたのです。写真があれば誰でもが状況判断をして優先順位
ごとに「次の一手」を打つことが出来たのです。しかし、共有する掲示板機能がなかったのです。
携帯電話はインフラ〜主役の座に
・携帯電話普及率:04年3月末累計契約数:累計8699万7600件、人口普及率67.1%でインフラとして整備されました。
携帯電話の利用法は電話、Eメール、インターネットがあり、写真、文字情報を使うメール機能は日常的となっています。
カメラからデジタルカメラへ移行しましたがパソコンへの取り込みの面倒臭さから200万画素のカメラ付携帯電話が主役の座
へとなってきました。
事例2〜情報の共有〜『携帯発 e会議室』も可能
中越大震災や福岡西方沖地震でも携帯メール(インターネット)による情報伝達が行われて有効な通信手段だったのです。
しかし、通信相手が個人だったのです。もしも、災害対策本部に共有する「e会議室」(pc)、或いは、「e対策本部」が
あればカメラ付携帯電話で最新情報を送ることが出来たでしょう。
手順と説明(参加者:本部、ABCDEFGHIの9人)
@ 携帯電話から『e会議室』を立ち上げ、送信先アドレスを登録
A 送信者の名前を登録
B 現場の状況報告を書き、写真を添付してメール送信
C 『e会議室』に自動的に書き込み
D 発信者宛に確認メールが届く
E 登録アドレスABCDEFGHIに送信
F 登録アドレスABCDEFGHIは受信
G 登録アドレスAは『返信』で状況報告と写真をメール送信
H 『e会議室』に自動的に書き込み(更新する)
I 登録アドレスAに確認メールが届く
J 登録アドレスBCDEFGHIに送信
K 登録アドレスBは現場報告と写真をメール送信
L 登録アドレスBに確認メールが届く
M 登録アドレスACDEFGHIに送信
N 登録アドレスFは全体の動きを知りたくてホームページアドレスをクリック
ダウンロード後、『e掲示板』が表示され、時系列で流れが一覧できる
ホームページに現場状況を書き込み
O 『e会議室』に自動的に書き込み(更新する)
P 登録アドレスABCDEFGHIに送信
Q 登録アドレスABCDEFGHIは受信
事例3:報連相システムの応用〜日常は報連相システム、緊急時もOK〜A社(建設業)のケース
K建設1課長は現場監督の日報を「紙からe掲示板」に変更しました。日常は報連相、緊急時もOK!
手順と説明(参加者:建設課長、JKLMNOPQの8人)
@ パソコンから『e現場監督日報』を立ち上げ、送信先アドレスを登録
A 送信者の名前「建設課長」を登録
B 今日から監督の現場日報は「携帯メールに写真を添付して送る」ように指示
C 『e現場監督日報』に自動的に書き込み
D 発信者宛(建設課長)に確認メールがパソコンに届く
E JKLMNOPQに送信
F JKLMNOPQは受信 ・・・以上は建設課長
G Jは『返信メール』で状況報告と写真をメール送信
H 『e会議室』に自動的に書き込み(更新する)
I Jに確認メールが届く
J KLMNOPQに送信 ・・・以上はJ
K Kは現場報告と写真をメール送信
L Kに確認メールが届く
M JLMNOPQに送信
N 登録アドレスFは全体の動きを知りたくてホームページアドレスをクリック
ダウンロード後、『e掲示板』が表示され、時系列で流れが一覧できました。
ホームページに現場状況を書き込みました。アップロードして終了
O 『e会議室』に自動的に書き込み(更新する)
P 登録アドレスABCDEFGHIに送信
Q 登録アドレスABCDEFGHIは受信
事例4:報連相システムの応用『パソコン発 e報連相システム』〜B販売のケース
営業部長は営業社員に報告・連絡・相談を携帯メールで行うよう指示
手順と説明(参加者:営業部長、新入社員R、古株社員S)
@ パソコンから『e報連相システム』を立ち上げ、携帯アドレスを登録
A 送信者の名前「営業部長」を登録
B 新入社員Aに不明な点は「携帯メールに写真を添付して送る」ように指示
C 『e報連相システム』に自動的に書き込み
D 発信者宛(営業部長)に確認メールがパソコンに届く
E 新入社員R、古株社員Sは受信
F 新入社員Aは見たことがない物についてお客様から聞かれ、写真をメールで送信
G 新入社員Aに確認メールが届く
H 営業部長は『e報連相システム』を更新して写真を見ました
I 古株社員Sはメールの写真アドレスをクリックして写真を見て説明文を書き、送信
J 古株社員Sに確認メールが届く
K 新入社員Rはメール着信を見てお客様に説明しました
L 営業部長は『更新』で時系列の流れを確認しました。出番がなくガックリ肩を落としました
事例5:報連相システムの応用『パソコン発 e連絡システム』〜Cさんのケース
Cさんの親は大家族で親戚付き合いがあり、従兄弟Tの体調が悪く、兄弟U、V、Wの子供たちの
携帯メールで連絡するよう指示しました。
手順と説明(参加者:C、従兄弟T、U、V、W)
@ パソコンから『e連絡システム』を立ち上げ、携帯アドレスを登録
A 送信者の名前「C」を登録
B Tさんが具合が悪いので相談を携帯メールで行いました
C Cさんに確認メールが届く
D 『e連絡システム』に自動的に書き込み
E T、U、V、Wは受信
F Tは「Cさんにお任せ」とメールで送信
G 確認メールと『e連絡システム』に書込まれました
H T、U、V、Wは受信
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